番組一覧 > 西村由紀江のSMILE WIND > お知らせ > 2025年8月9日
2025年8月9日
東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動「スマイルピアノ500」
東日本大震災で失われたピアノの数は、およそ500台だと言われています。
「失われたピアノとピアノの音を届けたい」という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。
みなさんのご協力により、
・グランドピアノ:8 台
・アップライトピアノ:49台
・電子ピアノ:6 台
合計63 台のピアノをお届けできました。
私が「スマイルピアノ500」の活動をスタートさせたのは、2011年4月でした。
ピアノをお届けするだけではなく、ピアノの音も届けてきました。
・音を届けた学校:延べ12 校
・復興支援コンサート参加等:41 回
また、ピアノをお届けした時には、
お届けした先で必ずピアノの弾き初めをさせていただいてきました。
お届けしたピアノの調子を確認するだけではなく、
この先、ずーっと長く、ピアノの音を響かせてほしいという想いを込めて、
ピアノの弾き初めをしています。
ということで今朝は、お届けしたピアノについて、ご連絡をいただいた、
宮城県仙台市の田村(咲里奈)さんからのメッセージを紹介したいと思います。
田村さんのお宅へは、2015年の4月18日にピアノをお届けしました。
今から10年前ですね。
この日は、埼玉県から運んできた3台のスマイルピアノを、
宮城県内のご家族にお届けしています。
田村さんのお宅へは、最後に伺いました。
お届けしたのは、37代目のスマイルピアノです。
お宅に伺ったら、田村さんと3人のお子さんたち、
お祖母さんや親戚の子どもたちも集まっていて、とてもにぎやかでした。
田村さんは、ヨガと体操を教えているアクティブなお母さん、
部屋には、子どもたちが書いてくれた歓迎するポスターが飾られていました。
震災当時、一家は亘理郡(わたりぐん)にある海沿いの町に住んでいました。
仙台で保育士の仕事をしていた田村さんは自宅へ向かう大渋滞の中、
泣きながら子どもたちの無事を祈ったそうです。
自宅は津波で全壊。
震災の1年前に亡くなった田村さんのお父さんが買ってくれたピアノも
流されてしまいました。
ピアノをお届けした時は、仙台市内で県が仮設住宅として借り上げている
古い一軒家で暮らしていました。
ずっとピアノを習っている中1のお姉ちゃんに加え、
小2の妹も最近ピアノを始めたばかり。
これまでは田村さんの友人から譲り受けた古い電子ピアノで練習していましたが、
ある日、たまたま聴いたラジオで、スマイルピアノのことを知って、
子どもたちにピアノを弾かせてあげたいと思い、お便りを寄せてくださいました。
西村が「ビタミン」を弾くと、畳の上に座っていたお祖母さんの指が、
まるでご自身もピアノを弾いているかのように、軽快に動き出していました。
音楽に合わせて自然に体が動くというのは素敵だなと、嬉しくなりました。
それでは、先日、スマイルピアノ宛に頂いた田村さんのメッセージを
ご紹介したいと思います。
--------------------------------------------------------------------------------------
たいへん、たいへん、ご無沙汰しております。
私は10年前の2015年4月18日に、スマイルピアノを届けていただいた
宮城県仙台市の田村(咲里奈)と申します。
お陰様でこの10年間、ピアノはいつも我が家の真ん中にありました。
小さかった3人の子どもたちは、
時に悩みにぶつかりながらも音楽が大好きな大人へと成長しております。
中2だった長女は、現在23歳。
東京の大学へ行きそのまま就職。
ピアノは中3まで習って、今はカラオケ大好き、毎度高得点を目指しています。
小学5だった長男は、現在20歳。
常に歌う男へと成長。
小3だった次女は、現在18歳。
あの日西村さんと「むすんでひらいて」と「ジングルベル」を連弾してもらった。
高3までピアノを習っていました。
ギターも始め高校では軽音サークルではボーカルも楽しんでいました。
この春東京の大学に入学し、再び軽音サークルへ入っています。
現在51歳の私は、
45歳からピアノを友人から習い、4曲のレパートリーができました。
今改めて思うと、震災後にピアノがある環境を与えていただいたことは、
被災した私たち家族にとって、大きな癒しとなっておりました。
皆さまに、今更ながら心から感謝の気持ちでいっぱいです。
いただいたピアノは、あの日お越し下さった角田市の調律師の関さんに
毎年調律していただき、よき音色になっています。
実はこの度、突然ですが引っ越しをすることになりました。
東日本大震災から14年、人生の節目のようです。
娘たちが巣立ち、震災後ご縁のあった家は、1人では広いから、
暮らしをコンパクトにする必要があり、
残念ながらお届けいただいたピアノを連れて行けそうにないのです。
本当に、ごめんなさい。
もし必要とする方がいらっしゃっるなら、お返ししたほうがいいのでは、
と考えておりました。
また、喜んで使ってくれる方を自分で探そうとも考えております。
この10年間、シングルマザーで不器用に駆け抜けてきてしまい、
便りのひとつも出さずお恥ずかしいです。
でも、西村さんや皆さんのこと時々思い出して、家族で話しておりました!
長文にお付き合いいただき、感謝です。
--------------------------------------------------------------------------------------
という内容でした。
お届けたピアノが、ご家族の中心いあったことが伝わってきました
また、ピアノの近況を知ることが出来て嬉しかったです
お届けたピアノが、新しい歴史が刻めることを願っています
活動を始めてから11年、スマイルピアノ宛の連絡も少なくなっていますが、
ピアノが欲しいという方がいれば、お届けしますよ。


********************************
番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。
メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。
「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。
「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。
エピソードと一緒にご紹介します。
被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、
震災でピアノを失った方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。
お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com
あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。