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架空の生き物

デイリーフライヤー
架空の生き物

今日は架空の生き物というテーマでお送りしました!

まず、架空の生き物として最も有名なものは「ドラゴン」ですが、
不思議なことに、世界中の異なる文化圏でも、必ずと言っていいほど ドラゴンの伝説が存在します。
架空の生物なのに、なぜ、いろいろな文化圏で同じようなドラゴン神話が 生まれたのでしょうか?
一部の学者によれば、その謎を解く手がかりは、
古い恐竜の化石や肉食動物に怯えて暮らした人類の進化の歴史にあるそうです。
だが一口にドラゴンと言っても、文化によって多少の違いはあるんです。
たとえば、中世ヨーロッパのドラゴンは、
コウモリのような翼を生やした恐竜のような姿で、口から吐く炎で破壊をもたらします。
一方、東アジアのドラゴンは、モンスターというよりも神に近い存在です。
たとえば、日本の各地には龍神を祀った神社がありますよね。
そうしたドラゴンは知恵・力・幸運をもたらすもので、善の象徴でもあります。
また中国では、ドラゴンは皇帝の権威と結び付けられてきました。
帝王の位は「竜の玉座」と呼ばれ、清の国旗には竜が描かれたものもあります。

次に紹介するのは、「ユニコーン」
ユニコーンは、実は海にいる「イッカク」が元ネタと言われています。
イッカクは、北極の海に生息するクジラの仲間。
特徴は何といっても角ですが、実はこれはオスに伸びる牙なんです。
この印象的な角は、中世ヨーロッパのユニコーン伝説のルーツになったとも言われていて、
このイッカクの角が「伝説のユニコーンのツノ」として、
売られていた時代もあるんだとか。

 

後半で最初にご紹介した架空の生き物は、美しい歌声で船乗りを魅了する「人魚」です。
美しくもミステリアスな人魚のモデルとなったと言われているのが、 海に住む哺乳類、「ジュゴン」「マナティー」です。
ジュゴンやマナティーは、生物学的には「海牛目」というグループに属し、
のんびりと海草を食べて暮らす非常に穏やかな動物です。
ただし、正直なところ、人間の美しい女性とは似ても似つきません。
では、なぜ昔の人は彼らを人魚と見間違えたのでしょうか。
最大の理由は、彼らの「子育ての姿勢」「体の構造」にあります。
多くの海洋哺乳類とは異なり、ジュゴンやマナティーは
人間の女性と同じように、胸のあたりに一対の乳首を持っています。
そして、母親が水面から上半身を出し、前ヒレを使って
赤ちゃんを胸に抱きかかえるようにして授乳をするという、非常に珍しい習性を持っています。
この姿が、遠くから見ると
「人間の母親が赤ん坊を大切に抱いている姿」にそっくりだったのです。

 

続いては、美しい人魚から一転、 船乗りたちを恐怖のどん底に陥れた海の怪物「クラーケン」です。
クラーケンの正体とされるのが、世界最大級の無脊椎動物である「ダイオウイカ」です。
ダイオウイカは深海に生息する巨大なイカで、
触手を含めた全体の長さは10メートルから、大きいものでは13メートル以上にも達します。
昔の人々は、海岸に打ち上げられた巨大なイカの死骸を見て、 「船なんて簡単に沈められてしまうに違いない」と考えたのでしょう。

 

そして最後にご紹介したのは、「かっぱ(河童)」です。
日本の川や沼に住む「かっぱ」は、「ニホンカワウソ」を見間違えたものといわれています。
ニホンカワウソは、体長が1メートルほどもあるイタチ科の哺乳類で、
水の中からヒョッコリと顔を出して、後足で立ち上がり、
周りをキョロキョロと見渡す癖があるので、この姿が、かっぱにつながったのではないか、とされます。

 

という訳で、今日は「架空の生き物」と題してお送りしました。
残念ながら、ニホンカワウソは環境の変化によって現在では絶滅してしまいました。
かっぱを信じる人はまだいるかもしれませんが、
そのもととなったニホンカワウソが先に消えたのは、たいへん残念なことですね。

 

<本日の選曲>
M サマーツインテール / ≒JOY
M 銀の龍の背に乗って / 中島みゆき

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