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蒲田健の放送日記

【終了番組】ラジオ版 学問ノススメ
自らにかかる言葉の圧力が高ければ高いほど それを押し返そうとして自らの内側から放出される言葉は力強く かつシンプルなものになる。それは思いもかけない言葉であることも 往々にしてあるが、その言葉が次の言葉を引き寄せ、つながり、つらなり やがて一篇の詩としてまとまる。最果タヒさんの詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」浅はかな思惑、結論ありきの予定調和を突き崩す。読む者のこころを揺さぶり ザワつかせ、奥深くに問いかける。最果さんは”レンズのような詩が書きたい”と言う。読み手自身の中にある感情や 物語が、そのレンズを通過すると色合いや見え方が変化し、新たな作品となる。 レンズは触媒と言い換えても良いかもしれない。化学反応が詩の存在によって 促進され、読み手の数だけ作品が生まれる。詩を作ることは楽しいと断言する。 色んなところで色んな人に色んな形で影響を与えるレンズの作成。 それは確かにワクワクする作業であろう。「きみとぼく 新たなものを 紡ぎだす それは素敵な 共犯関係」P.S.鋭利な文体の作品から、お会いする前は「怖い人かも」と 内心ちょっとビクビクしていましたが、あにはからんや 良い意味で裏切られるにこやかな話しぶりの優しい方でした。 渋谷の雑踏のように、言葉や音が四方八方から強制的に降り注いでくるような 環境でこそそれに抗うかたちで詩のタネが出てくる という趣旨の発言が特に印象的でしたねー。

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