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「読み終わるとサイクリングをしたかのような気分に…」自転車声優・野島裕史、湊ナオの小説「イノセント・ツーリング」を絶賛!
サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン

パーソナリティをつとめる野島裕史
野島が自転車に関する“イチオシ書籍”を紹介するコーナー「野島裕史のサイクルライブラリー」。今回紹介した1冊は、湊ナオさんによる小説「イノセント・ツーリング」(日本経済新聞出版)です。<あらすじ> 緊急事態宣言が明けた2020年秋、若くして亡くなった大学時代の親友・瑞穂の夫と、その息子と一緒に紀伊半島へツーリング旅に出かけることになった予備校職員の主人公・真瀬朋美。コロナ禍でできた束の間の人生の空白期間に、それぞれが生きるために必要なささやかなものを見つける4泊5日の旅へ……。◆野島のおすすめポイントは!?野島:この本は、本番組の名物プロデューサー・小西Pから「野島さん! この本、自転車をテーマにした書籍で面白そうですよ!(サイクルライブラリーのコーナーに)どうですか!?」って、前回の収録終わりに渡されました。読んでみたら、おすすめされただけあって面白くてあっという間に読み終わりました。真瀬と瑞穂は学生時代のサイクリング部仲間。ツーリング旅では20歳の頃にツーリングした場所を辿りながら、瑞穂の夫と、その息子とともに当時の出来事を思い出していくというストーリーです。記憶を辿っていくなか、物語自体は淡々と進んでいくんですけど、若かりし頃の思い出や亡くなった親友・瑞穂とのことを少しずつ思い出していくシーンでは“ジーン”と胸にくるものがありました。ただ重苦しいという雰囲気ではなく、歳を重ねてから思い出す青春の頃の思い出の“こそばゆさ”なども描きつつ、とてもライトで爽やかな作品になっています。そして、作家の湊さんも自転車の経験があるのではないかと思うぐらい、自転車に関する描写が完璧でした。登場する自転車は「ランドナー」という旅目的の自転車で、輪行するシーンも事細かに描かれていて、(その光景が)とてもイメージしやすかったです。途中でチェーンが切れてしまうシーンがあるのですが、僕も先日、「青森スノーライド」でチェーンが切れるというトラブルがあったので、その体験と重りました。修理が難しくて、“これ以上は進めなくなってしまう……”という絶望感みたいなものを描くにはピッタリのアクシデントだと思いました。この1冊を読むとサイクリングや自転車旅がしたくなります。そして、読み終わるとサイクリングをしたかのような気分にもなれます。とにかく主人公のツーリングがとても楽しそうに描かれています。興味を持った方は、ぜひ手に取っていただきたいと思います。次回5月22日(土)〜5月25日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、「“ソロ活男子”小西Pの石垣島トライアスロンレポート」をお届けします。どうぞお楽しみに!
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