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4月1日(金)お昼の音
simple style -オヒルノオト-
▼選曲について
春というのは、日本では人生の始まりであるのだということを聞きました。
世界でもそれって同じだと思っていて、春になると木々が生まれ変わり、太陽が明るくなり、
そして人々も軽い洋服に着替え、まさに新しい人生が始まる。そして愛もまた育まれていく。
それってきっと日本でも同じことだと思います。
そんな訳で、春の新しい出発、そういったものを象徴する歌を選びました。春はまた出発、新しい季節の始まりではあるのだけれども、過去からもしかしたら辛い、苦しい過去だったかもしれないけれど、その過去を後ろにひとまず置いて、再出発しよう。そしてこれから新しい人生のサイクルが始まるんだ、生まれ変わるんだそういったことをイメージしれ今回の曲を選びました。1. Spoïty Boys「Sondro Lobi」
1曲目は、Spoïty Boysというのは黒人系グループで、フツリオギアンナの東部"サロア"というところの出身のグループです。ここには大きな川があるのですが、その川の反対側にはスリナムと呼ばれるかつてオランダ系の人たちが住んでいたところなのだけど、その川のところは、その昔、奴隷船で連れてこられたアフリカ人の奴隷たちが命からがら抜け出して、そして自分たちの新しい生活を始めようとした街。それは、彼らが命からがら抜け出して新しい人生を始めようと、考えられない程の苦しみの中から逃げ出して、捕まってしまった者もいたのだけれど、何とか逃げ出した人たちはそこで自分たちの新しい世界を造ろう、新しい文化を創ろう、そういった人たちが集まった場所なんです。
そこはまさに、新しい分かはそこで創られた、奴隷船から逃げ出したことによって新しいものを作り上げた、そういった力強さを感じる、そんな地域から来たメンバーたちのグループの歌なんです。2. Akiyo「I alé」
これはグアダループのグループで、伝統的なパーカッション。太鼓を使ったアフリカのものです。この太鼓というのも元はアフリカのものなのだけど、それが奴隷船に乗ってグアダループに伝えられてきたというものです。カーというパーカッションなのですけれども、私はその音がとても好きで、そのリズムだとか、音色の美しさというものに大きな影響を受けています。
タイトルの『I alé』なんですが、この歌はグアダループに住む人たちがフランスへ旅立っていくというのをイメージした歌なんです。職を求めてフランスに行くのだけども、フランスで働き、休暇になると、自分の国に戻ってくる。フランスと自分の国を行ったり来たりする。そういったものがフランスとギアナだったりジユだったりを働きながら行ったりきたりする、それをすごくイメージして、そんな風にしているアフリカ文化がフランスとカリブの間を行ったり来たりしながら、ということをみなさんとそういったシンボリックなことをラジオをお聴きのみなさんと分かち合いたいなと思ってこの音楽を選びました。3. Malavoi「Jou ouvè」
「Jou ouvè」は、フランス語で「日は昇る」という意味になります。演奏しているのがMalavoiというグループなのですが、このMalavoiというグループはかつてビギンだとかマズルカだとかという西洋的なもの、特にヴァイオリンを要素に入れてアフリカの伝統的な音楽に完全にミックスするというのを成功させたグループです。非常にリズムもよく、マズルカという、かつてポーランドから来たポーランドワルツの音楽なんだけれども、昔、西洋を席巻したのだけどもその音楽が私たちの文化の中に見事に入ってきてアンチウの中でも見事に広まっています。
「日は昇る」という歌ですが、これはまさに春の楽しさを歌っている歌で、一人の女性を例にして、非常に若くて美しい女性がいて、そして誰もが目を見張って彼女のことを見て憧れるのだけれども、やっぱり時は流れ春は終わり、彼女も歳をとってしまう。かつての美しさはなくなってしまう。でもそれが人生さ。と一人の女性を通して、人生とはそういうものだということを歌った歌です。▼アルバム『Les Enfants De Gorée』について
今回の『ゴレー島の子どもたち』というアルバムなのですが、私自身が作詞作曲をした作品たちです。他のアルバムと同様、社会の話や歴史の話などに触れているのですが、特に私が今回言いたかったのは平和を探し求める気持ちを持とう、ということです。その昔、奴隷船に乗せられて連れてこられたアフリカの人たち、だけど心の中で常に平和を求めていた。そういった人生の難しさ、そういったものも語っています。中には『嵐を呼ぶもの』というタイトルの歌があるのですが、こちらはネルソン・マンデラ氏について書いた歌なのですが、ネルソン・マンデラさんはガンジーに並んで私にとっては非常に偉大な、平和を追い求める哲学者です。私にとって彼はそんな存在です。そんな彼を思いながら書いた『嵐を呼ぶもの』という曲も、このアルバムの中に入っています。▼高知について
高知の全てが好きになりました。食べ物、人、景色、街の雰囲気、それから人々のやさしさ。食べ物も鰹がとてもおいしかったし、お酒もたくさん飲みました。あと、帯屋町にございますひろめ市場では屋台が出ていたりして、とてもよかったですよ。そして播磨屋橋もすごくよかったし、桂浜もよかった。そして浦戸もよかった。私の人生の中で忘れられない想い出が幾つもできました。