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12月5日(水) 大槻ケンヂ著『くるぐる使い』を紹介

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12月5日(水) 大槻ケンヂ著『くるぐる使い』を紹介
▼音声はコチラから! http://park.gsj.mobi/voice/show/10105【海猫沢めろん】 この作品っていうのは94年に刊行された短編集なんですけどその中の一つが『くるぐる使い』で、作者は当時・筋肉少女帯のボーカリストとして当時超人気だった大槻ケンヂさんです。この後ゲストに来ていただく予定の滝本さんにここでもお話を聞こうと思います。よろしくお願いします。【滝本竜彦さん】 よろしくお願いします。【海猫沢めろん】 実は滝本さんも結構影響を受けているんですよね。「月刊カドカワ」っていう雑誌がありまして、編集長が現在幻冬舎にいる見城徹さんで、ミュージシャンに小説を書かせていたんですよね。 TM NETWORK の木根尚登さんや尾崎豊さんなどなど。『くるぐる使い』は今読んで面白いです。【滝本竜彦さん】 僕は高校時代にその結果は本屋さんで立ち読みして、この小説に衝撃を受けてびっくりしました(笑)。【海猫沢めろん】 その小説は何でした?【滝本竜彦さん】 『グミ・チョコ』かな?【海猫沢めろん】 『グミ・チョコレート・パイン』というのは大槻ケンヂさんの自伝的青春小説でね、フィクションとは違う感じなんですけど、終わったのかな?「グミ編」、「チョコレート編」、「パイン編」ってあったけど・・・。【滝本竜彦さん】 終わって、僕が「パイン編」に解説が書きました。【海猫沢めろん】 あぁ!そうか!!おれ最後読んでないかもしれないなあ・・・。 で、この『くるぐる使い』は短編集っていうことで5つ収録されているんですけど、すごくいいんですよね。どれが一番好きでした?【滝本竜彦さん】 最後、影男が出てくるやつ。【海猫沢めろん】 『春陽綺談』ですね。 ちなみに最初に出るのが『キラキラと輝くもの』っていうので、こ妹とお兄ちゃんの話です。妹が宇宙人にさらわれた主張し始めるんだけど、これも非常に良いんですよね。【滝本竜彦さん】 どんな話でしたっけ?【海猫沢めろん】 妹がおかしくなっちゃうんですよね。それで宇宙人にさらわれたって話をするんだけれどもお兄ちゃんは全然それを取り合わなくて、だけど実はなんかネタバレになるから言えないんだけど、結構精神的な話なんですよね。でもこれ読み直すと、滝本さんが昔、漫画の原作やったじゃないですか。UFOに連れていかれるやつ。『山田さんの夏』を思い出してハッ!となって。【滝本竜彦さん】 知らず知らずのうちに影響を受けていたんですね。【海猫沢めろん】 そして『くるぐる使い』というのは入院してるおじいちゃんの昔の話なんですね。神がかり的な力を持った少女が大道芸をやらされてたんですけど、その少女の悲しい恋の話なんですけどね。その話をおじいちゃんがどの病院で回顧しているって言う話ですけど、これは表題作だけあって、第25回星雲賞、しかも吉川英治文学新人賞の候補にもなっているという(笑)。すごいですよね。とって欲しかったですけど・・・。 『憑かれたな』っていうのがエクソシストとの戦いでこれもすごいいいんですね。エクソシストかと思ったら役者なんですねエクソシストが。いろんな演技をしながら戦うんだけどみたいな話で。 『春陽綺談』というのは、自分の世界に閉じこもった少年が毎日鉛筆の先を尖らせて暮らしていくっていう話なんですけど、ひきこもりの話を書いていた滝本さんに非常にシンクロしていますね。 最後が『のの子の復讐ジグジグ』といういじめられている女の子が逆転劇を測るみたいな話で、ポイントを読んでて思ったんですけど、電波とか狂気とも言うものがすごいテーマになってて、今でいう陰キャっていう存在にフォーカスしたもので、90年代っぽいですよね。この作品は1994年のものだけあって、その前後の世紀末感もちょっとあるし、やっぱりこれすごいいろんなところに影響を及ぼしていて、PC のアダルトゲームとかにも影響を与えててLeafの『雫』っていう伝説的な作品にもかなり影響を与えていますよね。江戸川乱歩とか昭和の時代エログロナンセンスとかアングラ感みたいなのを90年代的なサブカル感でアップデートした感がものすごいあって、読むとまだまだ読めて面白いですよね。【滝本竜彦さん】 今のサブカルチャーの源流の一つで、ものすごく影響を受けましたね。特に大槻さんの描く女性キャラってなんかすごい魅力があって、影のある魅力みたいな。【海猫沢めろん】 メンヘラ的魅力がありますよね。【滝本竜彦さん】 メンヘラ的な魅力があって、愛情というかそういうものに影響を受けちゃいました(笑)。▼大槻ケンヂ『くるぐる使い』 http://www.okenkikaku.jp/contents/35978

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