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角田さん『ガラスの靴を履いた日』あらすじ・感想文

【終了番組】SCHOOL NINE MONDAY
以下、角田さんの『ガラスの靴を"履いた"日』あらすじ・感想文です! (角田さんの文章そのまま掲載させていただきます byスタッフ)『ガラスの靴を履いた日』あらすじ・感想文<あらすじ>鈴木友子作、短編小説、『ガラスのくつを履く日』 あらすじ森の中にいる琴音。 すると、かぼちゃの馬車がやって来て、中からウサギの執事が現れた。 「変わりたいから私を呼んだんでしょ? ならおはきなさいよ」そう言って、琴音の前にガラスの靴を差し出した。 しかし、琴音が恐る恐る足を入れようとした瞬間、ガラスの靴はもろくも崩れ去ってしまう。 ウサギの執事は言う。「変わりたい気持ちが中途半端だったのよ、残念ね……」 琴音は、その言葉にドキっとして目が覚めた。夢を見た琴音は、変化のない毎日を過ごす引っ込み思案なOL。自分を変えるため、勇気を出してハロウィンパーティーに参加する。 琴音は、シンデレラの格好をして会場へ向かった。 すると、そこで思いもよらぬ出会いが……会場に入ろうと扉に手をかけた時だった。 「シンデレラさま、私がお開けしましょうか?」背後から男性に声をかけられた。 振り向くと、会社の同僚の上村がいる。同じフロアに務めているが話したことは一度もない。 迷う琴音。恥ずかしさが込み上げる。 するとその時、夢で見たウサギの言葉が蘇った。 「変わりたい気持ちが中途半端だったのよ、残念ね……」……。琴音は、伏せていた顔をあげ、上村の目を真っ直ぐに見て言った。 「扉、あけてもらっていいですか?」 上村は、すこし照れた表情を見せ、扉をあけてくれた。“今日私、ガラスの靴……履けたよ”以上<感想文>『ガラスのくつを履く日』を読んで/東京03角田晃広物語のテーマ、展開、非常にまとまっていて安心して読めました。それは作者が徹底的にオリジナリティーを排除してくれたお陰だと思います。 きっとこうなるだろう。こうなるに違いない。「ガラスの靴を履く日」というタイトル。 主人公がシンデレラの衣装まで着るという徹底した流れ。 この徹底したオリジナリティー排除路線が功を奏し、気持ちいいくらい安心して読めました。仕事に恋に疲れてしまったという女性に是非読んでもらいたいです。 「ガラスの靴を履く日」というタイトルからの徹底したオリジナリティー排除路線が、きっとあなたに安らぎと安心を与えてくれると思います。ただし、僕が一番好きな箇所は、その路線とは別なところにありました。 物語の冒頭、ウサギの執事に出されたガラスの靴に琴音が足を入れた瞬間、ガラスの靴が消えてしまうときの描写です。 それがこちら。“その瞬間……計算され、キレイに崩れ落ちる爆破解体のビルのように、パリンとだけ音を立て、ガラスの靴が崩れ消えた。”この比喩表現だけには作者の強いオリジナリティーを感じました。 数ある小説の中で、ここで『爆破解体のビル』を誰がもってくるでしょうか? 独特な比喩表現を駆使される鈴木先生の次回作にぜひ期待したいです。角田晃広

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