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【東北大学防災UPDATES!】今後の防災に必要なこと(2026年4月19日 泉貴子先生)
2026年4月19日 災害科学国際研究所 国際環境防災マネジメント研究分野教授 泉貴子先生
前回、世界的に見ても災害被害が必ずしも減少していないことを紹介しました。その背景にはいくつかの要因があります。気候変動による洪水や干ばつの増加、森林減少や無秩序な開発などによる新たなリスクの拡大、防災への投資不足などが指摘されています。また、防災と開発が十分に統合されていないことも大きな課題です。また、社会・経済・インフラが相互に依存する現代社会では、一つの障害がさまざまな分野やインフラ・通信・交通などの社会システムに連鎖的に影響を及ぼす可能性があります。そうしたリスクを「システミック・リスク」といいます。こうしたリスクに備えるためには、社会の代替性や分散性を高めること、例えば、予備電源の確保、複数の通信手段、代替輸送路の整備、分散型の備蓄などが挙げられます。また、こうした取り組みを進めるためには、危機管理、防災、福祉、教育、都市計画、電力、通信など、これまで縦割りで進められてきた分野を超えた連携が不可欠です。こうした考え方は概念として理解することはできますが、実際に実行することは容易ではありません。まずは、このような取り組みの重要性について社会全体で共通認識を持つことが、今後の防災を進める第一歩と言えるでしょう。
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