6/25(木) レコレール・アップデーツ【植物工場は農業の救世主になるのか?】
6月25日(木曜日)のレコレール!
14時台のレコレール・アップデーツでは
植物工場は農業の救世主になるのか?千葉大学園芸学研究院、中野明正教授に解説して頂きました。
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植物工場とは、野菜を育てるための光や温度、二酸化炭素の濃度、水や養分の量まで細かく管理する
野菜を育てるための環境を天候に左右されずに一年中安定して野菜を作ることができる人工的にコントロールされた栽培施設のこと。
2026 年度末の時点で、全国で 400 を超える植物工場が稼働しており食料の安定供給を支える新たなインフラとして期待されています。
実際、「スーパーのサラダ売り場」や「コンビニのサンドイッチ」、「外食チェーンのサラダバー」などの
加工品の原料として大量の野菜を毎日必要とするスーパーやコンビニ、外食チェーンなどが大きな取引先になっています。
植物工場は大きく分けて、
・温室ベースで太陽の光を活用する「太陽光型」
・太陽光と人工照明を組み合わせた「太陽光・人工光併用型」
・LED など人工の光だけで栽培する「完全人工光型」の3つに分類され、
特に「完全人工光型」は、倉庫や都市部の建物の中でも野菜を育てられるため注目されているそうです。
LED だけで栽培する「完全人工光型」では赤字経営の施設が約半数で、
照明や空調を常に動かすための電気代だけで生産コストの 2 割を占め、LED や空調設備の減価償却費
といったコストがかかる上、主力商品がレタスなどの葉物野菜に偏りがちで単価を上げにくいことも原因とされていました。
現在ではLED の性能が上がって電力効率が改善し、作業の自動化で人件費も抑えられるようになってきたこと、
さらに、「いちご」や「機能性野菜」など、より高く売れる作物に取り組む事業者も増えていることから
「完全人工光型」でも、技術の進歩や大規模化によって、黒字化の道筋も見え始めているというのが現在地だそうです。
LED だけで栽培する「完全人工光型」の植物工場では
「レタス類」が約90%を占めていて、レタス以外の葉物が 2%、いちご・ハーブ・花が約2%といった割合で栽培されているデータが出ているそうです。
植物工場産の野菜は衛生管理がしやすく病気のリスクを抑えられるため、
“栄養成分を調整した野菜”を作ることもできる病院や介護施設などでも活用されています。
腎臓病の患者さんが食べやすいようにカリウムの量を抑えたレタスや、目の健康をサポートするとされるルテインを多く含んだレタス、
さらにはリラックス効果が期待されるGABA を増やした野菜、香り成分を強化したハーブなど、目的に合わせて栄養成分を調整した野菜が実用化されています。
将来的には、光・養液・温度を精密制御できる栄養設計された野菜を作るのに最も適した環境と言われる植物工場で
医療・介護向けの特別な栄養バランスを持つ野菜や薬の原料になる成分を植物から生産したりする研究も進んでいるそうです。
AI を使ってもっと甘く、もっと香り高く」といった理想の味を設計し、それに合わせて栽培環境を自動で調整する未来も考えられているとか。
電力コストの高さや施設の投資負担や作るのに向いている野菜の制限など、救世主と言うには課題が大きいですが、
それが解決すれば、日本の農業構造を変える可能性を秘めた技術で、共存して支えるインフラとして発展していく可能性が高いとのこと。
植物工場の今後にも注目です!中野明正教授、ありがとうございました!
詳しくはradikoでぜひ!
期間限定で聴くことができるので、チェックしてみてくださいね✅
→https://radiko.jp/share/?sid=INT&t=20260625140000
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