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「帆世雄一のいっちょ噛み太朗」#7 「自己評価」
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教育現場に大きな変化があるそうな。
成績をつける際に、学習態度を対象外にするらしい。ざっくり言えば積極的に発言したり、意欲的に授業に臨んでいたりといった授業態度が、成績に反映されなくなるかもしれない、とかならないとか。もちろんそんな単純な話ではなく、点数などで見えないものをどうやって評価するのかとか、先生に気に入られるようにと生徒が意識しすぎてしまうとか、色々と難しい問題が背景にはあるようですが。
まあ、そういう難しいことは脇にうっちゃって、あの頃の僕の成績はどんなだったろう。
実家から持ってきた卒業アルバムを開いたら、奇跡的に一枚だけ通信簿が挟み込まれていた。中学2年時の通信表だ。なぜこれだけが残っているのか、多分一番いい感じの成績だったから大事に取っておいたのではなかろうか。他の通信簿は実家の引っ越しのタイミングで闇に消えていったのだ。
記憶をたどる。中学2年というと、生徒会長をやって優等生ぶっていた頃だ。
ご存知ないであろう殆どの読者諸賢に説明させていただくと、小学生の僕は純粋なおバカさんだった。が、その後中学デビューで妙な優等生ムーブに目覚め、反動で高校時代は微妙にアウトロー気味な不真面目を演じ、大学デビューでまた勉学に目覚めた好青年を狙うという、いつ思い出しても恥ずかしくて枕に顔を突っ込みたくなる学生時代を過ごしてきた。
中学時代は、優等生ムーブ時代。成績も良かったし、先生からの評価もすこぶる良好だったと記憶している。これならエッセイに書いても恥ずかしくあるまいて。
いざご開帳。つもったほこりの影響か、パンドラの箱を今更開くなという末那識からの呼びかけか、くしゃみが止まらなくなったが気にしちゃいられない。
ありますね、 学習態度の項目。さすが平成12年度の通信簿。伊達に24年寝かせてません。
各科目ごとに、「国語への関心・意欲・態度」、「数学への~」、「社会的事象への~」と続いております。この項目が今後なくなるということでしょうか?さてさて、先生方からの評価はどうだったのか。なんと英語以外はすべての科目、態度はA評価。やだ、なんて態度のいい生徒だったんでしょう。
他の項目はというと…、「表現の能力」、「理解の能力」、「言語についての知識・現解・技能」。
現解…?聞いたことのない、全くピンとこない項目です。「現在の解釈、現在の理解」ということだそうですが、現解の現解が分からんと頭を悩ませるのは置いておいて、見ていくとしますか。
「表現の能力」はA!いいですねえ、声優という一応表現者の端くれとしてなんとか面目が立ちました。そして「理解の能力」・・・B。ああ、まあね、ちょっと理解力はあれだったかもね。で、「知識・現解・技能」は・・・B!
つまり、先生から見た僕はこんな感じだったのでしょうか?
「あー彼ね、あんまり授業の内容は理解してないし、知識も技術も無いね。うん。でもまあ態度は良いし、授業中もそれっぽい感じで発言するよね、うん、ぽいよね。」
今と寸分だがわぬいっちょ噛み太朗です。普遍的な本質をしっかり掴んでご教示くださた先生、20年以上たってようやく気づくことができました。本当にありがとうございました。
学習態度が評価外になってしまったら、それっぽいことを話すだけの口だけ野郎と断じられる。その事実には全力で目を背け、学生時代の思い出を美化してこれからも生きていこうと、そう強く決意する39歳の夏です。