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かつては世界シェア1位だった日本の造船業が復活へ!業界の今と脱炭素・無人運航の最前線から見える未来
OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜
今回のテーマは「日本の造船業」です。
ゲストには、一般社団法人 日本造船工業会 専務理事の斎藤英明(さいとう・ひであき)さんをお迎えしました。国土交通省で長年にわたり造船に携わり、造船所の再編や技術開発支援にも深く関わってこられた斎藤さん。まさに日本の造船業界を最前線で見続けてきたスペシャリストです。

実は造船はすごく身近なのだと言います。海野さんが「まず造船業って私たちの生活にどんな役割があるのか」と問いかけると、斎藤さんは「日本は島国なので、食料や電化製品など必要なものの99%以上は船で運ばれています。船がなければ日本は成り立たないんです」と船の重要性を説明。
船の種類は小型ボートから全長400メートルの巨大コンテナ船までさまざま。その建造には数千人規模の工員が関わり、周囲には関連産業が集積。愛媛県今治市や広島県呉市、長崎市など、いわゆる“海事クラスター”とも呼ばれるように街全体が関わっています。また、フェリーや旅客船は地域の足となり、海上自衛隊や海上保安庁の船も国内の造船所が担うなど、さまざまな役割を担っています。万里恵さんも「造船って遠い存在かと思っていましたが、私たちの生活の要なんですね」と驚きを隠せませんでした。
また、日本の造船業は、いま世界ではどんなポジションかも斎藤さんが解説してくださいました。かつての日本は世界最大の造船国。世界シェア1位を獲得したこともあるほどで、戦後の日本経済を牽引しました。しかし2000年頃から韓国、中国の台頭に押され、現在は中国が約5割、韓国が約3割、日本は約1割のシェアにとどまっています。
こうした状況の中、国内シェア1位の今治造船と2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)が統合。斎藤さんは「生産性に優れる今治造船と、設計力・技術力に強みを持つJMUの融合は、日本造船業にとって大きな可能性を秘めている」と期待を寄せています。また、日本がいまだ強みを持つのは「品質」と「性能」だそう。同じ大きさでも燃料を抑えて速く走る船を造る技術は世界に誇れるもの。完全オーダーメードで顧客のニーズや地域環境に合わせられる点も、日本ならではの特長です。
番組後半では、いま造船業界で最も注目される2つのテーマに話が及びました。それが「脱炭素」と「自動運航」です。
斎藤さんは「国際海事機関(IMO)が重油からの燃料転換を条約で進めていて、アンモニアや水素を燃料とする船が登場しつつある」と解説。すでに2026年にはアンモニア燃料船が市場投入予定で、水素燃料船の分野でも日本は先頭集団を走っているそうです。
一方、自動運航については「200メートル級の船には15~20人の乗組員が必要ですが、船員不足とヒューマンエラーの多さから、事故を減らすための自動化が強く求められています」と斎藤さん。AIを活用した無人運航の実証実験も日本国内で多数進んでいるなど、長年業界を見続けてきた斎藤さんが「今がまさに造船の一番面白い時代」とコメントしたほど、造船業は盛り上がっているとのことです。
日本の安全保障や暮らしと密接につながる造船業。その未来を支える技術革新などについて、深く考える時間となった今回の放送。詳しい内容は、AuDeeやSpotifyなどのPodcastで配信中です。ぜひお聴きください!
♪今回のオンエアでお届けした楽曲♪
カルヴィン・ハリス「オーシャン feat. ジェシー・レイエズ」
Tyla「Water」
大橋トリオ「新宝島」
ゲストには、一般社団法人 日本造船工業会 専務理事の斎藤英明(さいとう・ひであき)さんをお迎えしました。国土交通省で長年にわたり造船に携わり、造船所の再編や技術開発支援にも深く関わってこられた斎藤さん。まさに日本の造船業界を最前線で見続けてきたスペシャリストです。

実は造船はすごく身近なのだと言います。海野さんが「まず造船業って私たちの生活にどんな役割があるのか」と問いかけると、斎藤さんは「日本は島国なので、食料や電化製品など必要なものの99%以上は船で運ばれています。船がなければ日本は成り立たないんです」と船の重要性を説明。
船の種類は小型ボートから全長400メートルの巨大コンテナ船までさまざま。その建造には数千人規模の工員が関わり、周囲には関連産業が集積。愛媛県今治市や広島県呉市、長崎市など、いわゆる“海事クラスター”とも呼ばれるように街全体が関わっています。また、フェリーや旅客船は地域の足となり、海上自衛隊や海上保安庁の船も国内の造船所が担うなど、さまざまな役割を担っています。万里恵さんも「造船って遠い存在かと思っていましたが、私たちの生活の要なんですね」と驚きを隠せませんでした。
また、日本の造船業は、いま世界ではどんなポジションかも斎藤さんが解説してくださいました。かつての日本は世界最大の造船国。世界シェア1位を獲得したこともあるほどで、戦後の日本経済を牽引しました。しかし2000年頃から韓国、中国の台頭に押され、現在は中国が約5割、韓国が約3割、日本は約1割のシェアにとどまっています。
こうした状況の中、国内シェア1位の今治造船と2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)が統合。斎藤さんは「生産性に優れる今治造船と、設計力・技術力に強みを持つJMUの融合は、日本造船業にとって大きな可能性を秘めている」と期待を寄せています。また、日本がいまだ強みを持つのは「品質」と「性能」だそう。同じ大きさでも燃料を抑えて速く走る船を造る技術は世界に誇れるもの。完全オーダーメードで顧客のニーズや地域環境に合わせられる点も、日本ならではの特長です。
番組後半では、いま造船業界で最も注目される2つのテーマに話が及びました。それが「脱炭素」と「自動運航」です。
斎藤さんは「国際海事機関(IMO)が重油からの燃料転換を条約で進めていて、アンモニアや水素を燃料とする船が登場しつつある」と解説。すでに2026年にはアンモニア燃料船が市場投入予定で、水素燃料船の分野でも日本は先頭集団を走っているそうです。
一方、自動運航については「200メートル級の船には15~20人の乗組員が必要ですが、船員不足とヒューマンエラーの多さから、事故を減らすための自動化が強く求められています」と斎藤さん。AIを活用した無人運航の実証実験も日本国内で多数進んでいるなど、長年業界を見続けてきた斎藤さんが「今がまさに造船の一番面白い時代」とコメントしたほど、造船業は盛り上がっているとのことです。
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黒潮の大蛇行終息・サンマ豊漁・広島カキ全滅──2025年“海の流行語”で読み解く日本の海
11/30(日)10:00am – 10:40am OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本
ぜひお取り寄せしてみて!富山の氷見ブリ・あさり・アイゴ・すじ青のりのパウンドケーキまで絶品の海グルメに舌つづみ!
11/23(日)10:00am – 10:40am OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本
これから旬を迎えるカキやホタテが危機に!? “海洋酸性化”が食卓に迫る日
11/16(日)10:00am – 10:40am OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本
ポッドキャスト配信中
11月30日 黒潮の大蛇行終息・サンマ豊漁・広島カキ全滅──2025年“海の流行語”で読み解く日本の海
「OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~シーズン2」最終回のテーマは2025年を振り返る特別企画「海の流行語2025」です!
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今回の放送は特別企画!題して「海のグルメお取り寄せスペシャル」!!普段は海の危機や海の可能性を深掘りしていますが、今回はおいしい海を通して海の変化や未来を知ろう
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