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三菱商事の撤退で揺れる洋上風力発電を解説!アジア初の洋上風力専門人材育成機関の訓練施設長が語る未来と課題
OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜
今回のテーマは海野さんが冒頭で「CO2を排出しない再生可能エネルギーのひとつとして注目されている」と紹介した「洋上風力発電」。日本は海に囲まれた海洋国家であり、政府は2050年に電力の3割以上を風力発電に、そのうち7割以上を洋上風力でまかなう青写真を描いているそうです。
ただし、漁業や環境、人への影響などを懸念する声もあります。そこで、今回はメリットもデメリットも知る長崎海洋アカデミー 洋上風力人材育成センター訓練施設長の松尾博志(まつお ひろし)さんをゲストにお招きして、最近話題の三菱商事が洋上風力発電から撤退したことまで、さまざまなお話を伺いました。

松尾さんが洋上風力に関わったきっかけは、2011年の東日本大震災でした。「もともと工学部だったんで、『原子力発電は絶対安全だ』と大学でも教わっていたのですが、そういったものが目の前で崩れるのを見まして。それで何か再生可能エネルギーの仕事をできないかと思いまして」と振り返ります。そして、調べていく中で、ヨーロッパではすでに海の上で風車を回して発電していることを知り、長崎にUターンして会社を立ち上げ活動を始めたのだといいます。
来年2026年には、長崎県五島市で8基の浮体式洋上風力が稼働予定とのこと。松尾さんによれば「8基全体で1万4000世帯分の電力に相当し、五島市全体が約1万6000世帯ですので、そのほとんどをまかなえる規模です」と解説。
海野さんと万里恵さんが特に驚いていたのは、その大きさ!なんとブレードの直径は約300mと東京ドームを超えるほど。高さはエッフェル塔や東京タワーに匹敵するのだそう。海上だからこその大型化が進んでいると教えてくださいました。
さらに、同じ再生可能エネルギーの「太陽光発電」との比較について話が及ぶと、「太陽光と違って夜でも風が吹けば発電できる。ただし無風時は太陽光が支えるなど、お互いに補完し合う関係になる」と語る松尾さん。海上は陸上より風が強く、国土の狭い日本にとって広大な海は設置場所の面でも大きな利点となります。
一方で、課題となるのが人材不足です。国内の関連技術者は約5000人とされますが、2030年には1万6000人、2050年には4万8000人が必要と推計されています。そのため松尾さんの訓練施設では、屋内だけでなく「海の上にタワーを建て、専用の船を使って実際に風車に渡る訓練」を準備中とのこと。また、海の上での仕事なので生死と常に隣り合わせかと思いきや、必ずしもそうではなく、「ヨーロッパでは過去10年間、死者ゼロ。しっかりした訓練と安全基準に従えば危ない業界でもない。また、水中点検はダイバーではなく、全てロボット」と、知られざる裏話と最新技術の導入について説明してくださいました。
番組後半では、三菱商事の洋上風力撤退の話題にも触れました。松尾さんは撤退の理由を「体力のある三菱商事ですら対応できない想定外のインフレ」と「入札制度自体がこれだけ大きなインフレを想定していなかった」と推測。今後は、インフレ状況に応じて最大40%まで価格反映を認めるなど、国が制度を柔軟に見直す方針を示したと解説しました。
いま話題の洋上風力発電について知られざる情報が満載のオンエアを聴き逃した方は、AuDeeやSpotifyなどのPodcastで配信中ですので、ぜひお聴きください!
♪今回のオンエアでお届けした楽曲♪
UMI「MANGO STICKY RICE」
山下達郎「Windy Lady」
George Ezra「Budapest」
ただし、漁業や環境、人への影響などを懸念する声もあります。そこで、今回はメリットもデメリットも知る長崎海洋アカデミー 洋上風力人材育成センター訓練施設長の松尾博志(まつお ひろし)さんをゲストにお招きして、最近話題の三菱商事が洋上風力発電から撤退したことまで、さまざまなお話を伺いました。

松尾さんが洋上風力に関わったきっかけは、2011年の東日本大震災でした。「もともと工学部だったんで、『原子力発電は絶対安全だ』と大学でも教わっていたのですが、そういったものが目の前で崩れるのを見まして。それで何か再生可能エネルギーの仕事をできないかと思いまして」と振り返ります。そして、調べていく中で、ヨーロッパではすでに海の上で風車を回して発電していることを知り、長崎にUターンして会社を立ち上げ活動を始めたのだといいます。
来年2026年には、長崎県五島市で8基の浮体式洋上風力が稼働予定とのこと。松尾さんによれば「8基全体で1万4000世帯分の電力に相当し、五島市全体が約1万6000世帯ですので、そのほとんどをまかなえる規模です」と解説。
海野さんと万里恵さんが特に驚いていたのは、その大きさ!なんとブレードの直径は約300mと東京ドームを超えるほど。高さはエッフェル塔や東京タワーに匹敵するのだそう。海上だからこその大型化が進んでいると教えてくださいました。
さらに、同じ再生可能エネルギーの「太陽光発電」との比較について話が及ぶと、「太陽光と違って夜でも風が吹けば発電できる。ただし無風時は太陽光が支えるなど、お互いに補完し合う関係になる」と語る松尾さん。海上は陸上より風が強く、国土の狭い日本にとって広大な海は設置場所の面でも大きな利点となります。
一方で、課題となるのが人材不足です。国内の関連技術者は約5000人とされますが、2030年には1万6000人、2050年には4万8000人が必要と推計されています。そのため松尾さんの訓練施設では、屋内だけでなく「海の上にタワーを建て、専用の船を使って実際に風車に渡る訓練」を準備中とのこと。また、海の上での仕事なので生死と常に隣り合わせかと思いきや、必ずしもそうではなく、「ヨーロッパでは過去10年間、死者ゼロ。しっかりした訓練と安全基準に従えば危ない業界でもない。また、水中点検はダイバーではなく、全てロボット」と、知られざる裏話と最新技術の導入について説明してくださいました。
番組後半では、三菱商事の洋上風力撤退の話題にも触れました。松尾さんは撤退の理由を「体力のある三菱商事ですら対応できない想定外のインフレ」と「入札制度自体がこれだけ大きなインフレを想定していなかった」と推測。今後は、インフレ状況に応じて最大40%まで価格反映を認めるなど、国が制度を柔軟に見直す方針を示したと解説しました。
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11/30(日)10:00am – 10:40am OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本
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これから旬を迎えるカキやホタテが危機に!? “海洋酸性化”が食卓に迫る日
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