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#23『I got rhythm 音楽が生まれる時』 概要と選曲リスト

I Got Rhythm~音楽が生まれる時
#23『I got rhythm 音楽が生まれる時』 概要と選曲リスト
今月のテーマ:「CITY POPPIN’ TIME」(第1回:AORの誕生) パーソナリティ:松永良平(音楽ライター)<番組のトーク・パート(概要)と選曲リスト>― 今月は、今再び注目を集めるAOR/シティポップにフォーカスして、その背景を紐解いていきます。 今回は、日本のシティポップにも多大な影響を与えた「AOR」をピックアップし、その誕生に迫ります。AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)というのは、大人のために作られたロックのことで、1970年代後半から1980年代にかけて、アメリカのウエストコーストのスタジオミュージシャンやシンガーソングライターを中心に流行した音楽と言われています。 もともとアメリカでは、「アダルト・コンテンポラリー」という言い方が定借しており、その意味は「大人のための流行歌」。それが1980年前後に、日本では「AOR」という言葉で定着するようになりました。 AORの特徴としては、ジャズやソウルのエッセンスを取り入れた、ダンサブル雰囲気があり、優れたスタジオミュージシャンによる完璧なサウンドが作られています。 このサウンドの嗜好自体は、1970年の初めから行われていましたが、AOR誕生の記念碑的作品となるのは、ボス・スキャッグスの『シルク・ディグリーズ』というアルバムです。1「Lowdown」Boz Scaggs <Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。 当時の全米のシングルチャートで最高3位、アルバム『シルク・ディグリーズ』は最高2位を記録。 このアルバムでサウンドを支えたスタジオミュージシャンのデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーらは、後にTOTOの母体となります。―AORが日本でこれほど受け入れられるようになった理由は、いくつか説かありますが、特に社会に大きな影響を与えたのは、田中康夫の小説「なんとなく、クリスタル」の大ヒットでしょう。小説の中に東京のお洒落なお店やブランド、AORのレコードやアーティストがそのまま使われていました。この小説は後に映画化され、実際のAORのヒット曲を使ったサウンドトラックが作られました。次にお送りする曲は、そのレコードのA面の1曲目となった曲です。M2「I Go Crazy」Paul Davis <Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。 ポール・デイヴィスはこの曲で日本独自の人気を獲得し、その後「クール・ナイト」等、日本独自のヒットを出しています。―AORと呼ばれるアーティストには、日本で特に高い人気を誇るアーティストがたくさんいます。次にお送りするネッド・ドヒニーもその一人です。M3「Get It Up For Love」Ned Doheny <Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。 ネッド・ドヒニーのセカンドアルバム『ハード・キャンディ』の中の1曲。このアルバムのジャケットは、AORを古くから聴いている方なら、どこかで目にしたことがあるでしょう。しかし、ネッド・ドヒニーはアメリカでは成功しておらず、サードアルバム『プローン』は、アメリカではリリースされず、日本だけで発売されました。ところが、2010年代に、アメリカのヌメログループというレーベルから、彼のベストアルバムが突然発売たことで、若いリスナーに受け入れられ、彼は幻のAORシンガーとして、アメリカで認知されるようになりました。今では、彼の昔のレコードは、高値で取引されています。―こうした、AOR世代のアーティストの再評価が、アメリカでは近年よく起こっています。M4「What A Fool Believes(1993Live)」Kenny Loggins And Michael McDonald <Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。 2005年にネットテレビの企画で「ヨットロック」という番組が作られました。番組自体は、1970年代後半~80年代にかけて、日本でいうAOR的なサウンドを作っていたアーティストを少し小ばかにして紹介する、バラエティ色の強い番組でした。特にその番組で注目を浴びたアーティストの一人が、80年代に人気があったケニー・ロギンス。彼は、Doobie Brothersがヒットさせた「What A Fool Believes」を、マイケル・マクドナルドと共作したことでも知られています。

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