撥水
今日は『撥水』というテーマでお送りしました!
日本全国で梅雨入りが発表されてきています。
今の時期に、撥水・防水はありがたい技術。
ただこのふたつは、全く異なるものなんです。
【防水】というのは、生地の裏側まで水を通さない機能のこと。
レインコートや防水ケースなどのように、水の漏れや浸透を完全に防ぎ、 強い雨でも水を通しません。
製品によっては縫い目や縫い糸、ファスナーなどに防水加工をしていないものがあるので、
そこから水が浸入してくることがあります。
対して【撥水】というのは、生地表面を水が転がり落ちるような作用で
水を弾く機能のこと。
生地の表面、もしくは生地を構成する糸に撥水コーティングを行うことで 撥水加工を行います。
このコーティング加工により、水分が生地についてもコロコロと玉状となり、
転がり落ちて生地が濡れにくくなります。
基本的には、「少量」の水を弾くものなので、< br> 水が多い場合には生地に水が染み込むなど、はっ水効果が薄れる恐れがあります。
ここからはいろいろな撥水についてご紹介。
自然界の撥水素材、「ハスの葉っぱ」についてです。
皆さんは、雨上がりのハスの池で、
大きな葉っぱの上に水滴がコロコロと転がるのを見たことはありますか。
ハスの葉っぱの表面はツルツルしているように見えますが、
実はあの強力な撥水効果の秘密は、
表面にある 「目に見えない無数のデコボコ」にあるんです!
ハスの葉を顕微鏡で拡大して見ると、表面には数ミクロンという
非常に小さな突起がびっしりと並んでいます。
さらにその突起の表面には、さらに細かい毛のようなものがあり、
しかも全体がワックス成分でコーティングされています。
そのため、水滴は真ん丸に近い球体になり、
葉っぱが少しでも傾くと、ツルンと滑り落ちていきます。
続いては、日本の伝統と最新技術が奇跡の融合を果たした、 超撥水風呂敷「ながれ」のお話。
群馬県にある朝倉染布というメーカーが開発した、 この「ながれ」という風呂敷は、
普通の柔らかくて美しい布の風呂敷に見えますが、超撥水なんです。
なんと、風呂敷の四隅を結んで袋状にすると、バケツとしても使えるというから驚きです。
また、防水ではないので、水を入れた状態でぎゅっと絞ると、
水が繊維のスキマから飛び出してきてシャワーのようにもなります。
秘密は、繊維の1本1本に施された、独自の高度な撥水コーティング技術にあります。
濡れたタオルや水着などをいれたり、突然の雨の場合はカバンごと包んだり、
いろいろな応用が利く、すごい風呂敷です。
最後は、これからの梅雨の時期に知っておきたい、
弱ってしまった撥水性能を復活させる方法です。
やるべきことはふたつ!
■まず洗うこと。表面の汚れをやさしく洗い落とします。
■そして、しっかり乾かしたあとで、ドライヤーで熱を加えます。
これは乾燥させるためではなく熱を加えるためです。
撥水機能を持つ生地の表面には、フッ素やシリコンなどの撥水成分がびっしり立っていますが、
これらが汚れていたり、寝てしまったりすると水滴を支えきれなくなります。
そこで、まずは汚れを洗い落として、さらに熱を加えることで、撥水性能が回復する場合があるんです。
ただし、素材によっては熱に弱い場合もありますので、
必ず事前に洗濯表示のタグを見て、 「アイロンや乾燥機が使えるか」を確認してから行ってください。
<本日の選曲>
M ニュービギニング / ゆず
M 雫 / マルシィ
M 一滴の影響 / UVERworld