境界
今日は境界というテーマでお送りしました!
まずは、境界線と言えば「日付変更線」
日付変更線は、太平洋の真ん中にある境界線です。
この線を西から東へまたぐと、日付を1日遅らせて、
逆に東から西にまたぐと、日付を1日進めることができます。
日付変更線が必要な理由としては、例えば、西方向に世界1周をしたとします。
世界一周が終わったとき、出発点にそのままいた人の日付と、
世界一周をした人の日付には、丸一日のずれが生まれるんです。
そこで、1日分の誤差を修正するために、基準となる線を設けました。
しかし、人が住んでいるところに基準の線を引いてしまうと、
同じ国や地域の中に二つの日付の地域ができてしまい不便なので、
いちばん陸地が少ない太平洋の真ん中に日付変更線を設定しました。
しかし、1995年までは国の真ん中に日付変更線が通っていた国がありました。
それが、太平洋上にある「キリバス」という国。
以前は国の中心に日付変更線が通っていました。
1995年に日付変更線が国の東の海を通るように変更され、
キリバスは世界でもっとも早く日付が変わる国となったのです。
続いては、「森林限界」。
こちらは、主に登山で使われる用語です。
気温の低下や強風などの厳しい気候条件により、
それ以上の標高や高緯度地域で木々が生育できなくなる境界線のこと。
これを超えると、植物は背の低いハイマツや高山植物に変わり、 景色が一変します。
この森林限界は、数年で数百メートル高くなると予想されています。
もしかすると、いまは山頂付近をジャリや岩で覆われている富士山が、
一面緑の山となる日もくるかもしれません。
番組の後半では最初に、ヨーロッパにある「世界一複雑な国境線を持つ街」のお話から。
オランダとベルギーの国境に「バールレ」という小さな街があります。
オランダ領の「バールレ=ナッサウ」と、 ベルギー領の「バールレ=ヘルトフ」という二つの自治体が、
パズルのように入り組んで存在しています。
そして驚くべきことに、ここの国境線は、道路や家、カフェのテーブルを横切るように、
複雑に、そして何十本も引かれているんです!
バールレの国境が複雑な理由はなんでしょうか。
話は800年前の中世ヨーロッパにさかのぼります。
当時の領主が家臣に土地を分け与える際、かなりセコい人だったようで、
税金が取れる豊かな土地だけを、虫食い状に手元に残したのが始まりでした。
国と国の境界の次は、地球と宇宙の境界です。
この境界線を、「カーマン・ライン」と呼びます。
実際には、地球と宇宙の境界が「ここ!」という線はありません。
しかし、航空や宇宙のルールを決めるために、「ここからが宇宙!」
という境界線を引く必要がありました。
現在、国際航空連盟という世界的な組織が定めているのは、
「高さ100キロ」という基準です。
この高さ100キロの線のことを「カーマン・ライン」と呼びます。
なぜこの高度なのか。それは、飛行機が飛べる限界だからです。
つまり、テキトーに100キロと決めた訳ではなく、
科学的にちゃんと、「ここからは宇宙」という意味がある訳なんです。
最後は、「境界線を消す魔法」です。 科学の言葉では、性質の違う二つのものが接している境目のことを 「界面」と呼びます。
しかし、この絶対に交わらない水と油の「境界」を消すのが、 「界面活性剤」です。
汚れの大半は水と反発する油です。
境界線が消えると、こびりついた油汚れが細かい粒になり、水の中に引き剥がされます。
油汚れが水にすっぽりと包み込まれる状態になるため、水と一緒に洗い流せる仕組みなんです。
という訳で、今日は「境界」と題してお送りしました。
国や自然が引いた壮大な線から、台所のミクロな線まで、世界は不思議な境界線であふれています。
<本日の選曲>
M キッズリターン! / ハンブレッダーズ
M BORDER / 嵐
M 境界線 / ゆず