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#9 思い出の傷と共に

COSMO みらいかぜ
#9 思い出の傷と共に
今回お話を伺ったのは、山形県米沢市の特注家具メーカー「ウッド・メーク」会長の鈴木和博さんです。

コロナ渦で急速に火がついたキャンプブーム。
さまざまなグッズが発売されている中、注目されているのが
鈴木さんが開発した「ソロテーブル」です。

横幅30cmほどで組み立て式。
持ち運びにも便利でまさにお一人様サイズです。

開発のきっかけは、鈴木さんの知人である「米沢ものづくり振興協議会」のかたを通して、
新潟のキャンプメーカーから「ソロキャンプ用のテーブルを作りたい」と依頼があったこと。

しかし、当時はコロナ禍でウッドショックもあり
資材の調達が難しいという現状がありました。

そこで山形県では、廃校の机が余っていることを思い立ちます。
実際に加工してみると、熱や薬品にも強いキャンプにはぴったりの素材。
当時の学生が残した傷をそのままに、温もりのあるプロダクトに生まれ変わりました。

日本全国で、廃校は年々深刻化していくというデータもある中で
高畠町でも4校のうち3校が廃校になってしまいました。

今後は幼児用の机と椅子も作ってみたいと話す鈴木さん。
「かつて、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんが使っていた机を
次はお孫さんの時代に、リサイクルして使ってもらいたいです。」

さらに、
「全国のウッドメークのような木工屋にも、ぜひ同じような取り組みをしてほしい」
と話す鈴木さん。

そこには時代と思い出の循環がありました。

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