JFN Pods

この子、いま幸せですか?

ごうちゃんの「照らすこころ」

この子、いま幸せですか?


ペットの「幸せ」を考えなおす
愛犬・愛猫との付き合い方


「お留守番ばかりで寂しい思いをさせていないかな」「本当は何を考えているんだろう」。

大切な家族だからこそ、そんなふうに悩んでしまう飼い主さんは多いものです。

やさか動物病院の大石太郎先生のお話から、私たちが「良かれと思って」やっているお世話の思い込みをなくし、

もっと仲良く幸せに暮らすためのヒント。

「抱っこ」は、本当に喜んでいる?

街中でワンちゃんをずっと抱っこしている姿をよく見かけますが、実はここに、人間と犬の「気持ちのすれ違い」が隠れています。

•犬にとっての抱っこの意味:犬の世界では、相手の体に上から乗っかる行動は「ボクの方が上だよ」という合図になります。

そのため、人間が「可愛いから」とずっと抱っこしていると、犬にとっては「自分がエラいんだ」と勘違いしたり、ひとりでいられなくなる原因になったりします。

•理想のきずな:海外の絵本にあるような「暖炉のそばで本を読むおじいさんと、その足元で静かに眠る犬」のように、

お互いがひとりの時間を心地よく過ごせる関係こそが、犬にとってもストレスのない安心できる関係です。

ワンポイント:抱っこする前に「お座り」をさせて、できたらご褒美として抱っこしてあげるようにすると、ちょうど良い距離感が保てます。


「美味しい味」を知ることが、不幸せにつながることも

「毎日同じドッグフードじゃ飽きちゃうかも」と、いろんなご飯をあげていませんか?

ここにも、ちょっと意外な落とし穴があります。

大石先生が飼っていたワンちゃんは、10年間ドッグフードだけで毎日大満足して暮らしていました。

しかしある日、先生の先輩がサンドイッチをひとかじり与えてしまったことで、態度が一変します。

人間の美味しい味を知ってしまった。それ以来、机の上を狙うようになり、昔のような「フードだけで幸せだった穏やかな気持ち」を失ってしまったのです。

ドッグフードは、それだけで体に必要な栄養がすべて入っている「完璧なご飯」です。

人間のように色々な味を知らなくても、毎日同じご飯を安心して食べられることこそが、彼らの心を守ることにつながります。

 

治療の目的は「病気をやっつけること」ではなく「今を笑うこと」

大切なペットが大きな病気になったとき、私たちは「一日でも長く生きて」と願います。

でも、ここに人間と動物の「考え方の違い」があります。

人間は先のことを心配して不安になりますが、動物は未来のことは分かりません。

彼らが感じているのは、「今、体が痛いか」「今、苦しくないか」ということだけです。

彼らにとっての本当の幸せは、病気をゼロにすることではなく、次の3つが守られていることです。

•自分の口でおいしくご飯が食べられること

•自分の足で元気に歩けること

•ちゃんとおしっこやうんちが出せること

もし、ペットが痛い治療をとても嫌がるなら、「無理な治療をしない」と決めることも、動物の気持ちに寄り添った深い優しさです。

 

あなたの笑顔が、最高のご馳走

ペットは飼い主さんの気持ちを鏡のように映し出します。

飼い主さんが悲しんだりイライラしたりしていると、理由が分からなくても不安になってしまいます。

反対に、飼い主さんが笑顔でなでてあげると、お互いの心がリラックスして、同時に幸せな気持ちになれるのです。

「もし一度だけ言葉が話せたら、彼らは何て言う?」という質問に、大石先生は「『大好き』か『ご飯ちょうだい』のどちらかでしょう」と答えています。

彼らの愛はどこまでもシンプルです。

あなたの笑顔こそが、何よりも一番の元気の源です。


今日からできる!仲良くなれるコツ

今日からすぐに試せる、ペットの気持ちに寄り添うコツ。

•あいさつは「鼻の下」から:頭の上から急に手を出すと、怖がらせてしまいます。

まずは手を優しく握って(グーの形)、ワンちゃんの鼻の下に持っていき、匂いを嗅いでもらってから優しく触りましょう。

•「嫌だな」のサインを見逃さない:耳が後ろにペタンと倒れていたり、しっぽを隠すようにしていたら、それは「不安だよ」「怖いよ」と言っている証拠です。

無理をさせないであげてください。

• ネコちゃんは「追いかけない」:ネコちゃんにとっての優しさとは、「そっとしておいてもらうこと」です。

嫌がっているときはしつこくせず、自由にさせてあげることで、逆に信頼が深まります。

 

今、この瞬間を一緒に楽しもう

ペットの時間は、人間よりもずっと早く進んでいきます。

だからこそ、病気や老いがあっても、「一緒に過ごせる大切な時間」として、今を一緒に楽しむことが何より大切です。

あなたが穏やかに過ごし、目の前の愛犬・愛猫にニコッと微笑みかけること。

「あなたが笑顔でいること。それだけで、あの子たちはもう十分に幸せなのです」

ポッドキャスト配信中