Vol.159 丸亀市・小手島 島を彩る情熱の「源平桃」を訪ねて

瀬戸内の多島美をバックに咲き誇る、紅白の「源平桃」。小手島の春を象徴する絶景!
春の訪れとともに、この島は一本の木に紅白の花を咲かせる「源平桃」の美しさに包まれます。

香川しまびよりが始まって以来、毎年、春になるとお会いしています(4年連続!)岡田薫夫さん。
小手島の至る所で見られる源平桃。そのきっかけを作ったのは、島で自治会長も務められた岡田さん。
25年ほど前、実家の庭にあった一本の木から種を取り、島中に植樹して回ったのが始まりでした。

一本の木から、ピンクと白の花が。そのコントラストは実に見事です。
例年4月上旬に見頃を迎える源平桃ですが、昨年は夏の酷暑の影響か1〜2週間ほど遅れました。
岡田さん「今年も昨年同様遅くなるかな〜と思っていたけど、3月に入って急激な寒暖差があったからか最後の追い込みが凄まじく一気に咲いた感じだね。ずっと日記をつけているけど、年を追うごとに開花予想が難しくなっていると感じますね。」
厳しい環境下でも毎年、凛と咲き誇る源平桃。冬場に草刈りをするなど、お世話されている岡田さんのおかげでもあります。

道中でお会いした岡田さんが盟友と語る大倉初子さんは、この島に嫁いで62年。
日々、野菜栽培や釣りをするなど「じっとしていられない」と笑う初子さんの笑顔に活力をいただきました。


木によって、はたまた枝によって、紅が多くなったり白が多くなったり、個性が出る源平桃。

岡田さんが「ミスター源平桃」と呼んでいた紅白の黄金比が完璧だったという一番立派な木が、昨年の夏頃、突風により倒れてしまったそうです。
岡田さん「これは、かなりショックだったね。老木ではあったけど、家の周りにある源平桃で最も立派だったから。その倒れた木を小さく刻み、灰のようにして畑の肥やしにさせてもらったよ。」
役目を終えて土に還り、また次の命を育む力になる。 そんな昔は当たり前だった自然の循環の大切さを感じました。

よく見るとミスター源平桃の根本から細い枝が!
岡田さん「これは生きているんだよ!他にも、この木の種から苗を育てているから、なんとか大きく育てたいね。」
次の世代の苗木へとつながっています。

楽しくお話していると、急に岡田さんからある提案が。
岡田さん「自給自足の生活をするため、野菜の苗を育てたりで忙しいのに、いっつも私の邪魔ばかりしに来るから、バツとして源平桃の苗を植樹しなさい!笑」
4年も通い続けているからこそ言っていただけた「最高のプレゼント」だと思っています(笑)


また来年も小手島に来る理由ができてしまいました笑
岡田さん 「うん、それは計算済みだ笑」

御年84歳「もうサバを読んで90歳と言おうか」と笑い飛ばす元気な岡田さんですが、心の中には静かな願いもありました。
「島外からこの源平桃の手入れや島の活動を手伝いに来てくれる人が現れてくれたら。。。」
島の人も島外の人も一緒になって、小手島のこの景色を未来に繋いでいけますように。そう願ってやみません。
源平桃の見頃は例年4月上旬。今年はちょうど満開のタイミングに伺うことができました。
ぜひ、来年の春、小手島の春を感じに足を運んでみてください。
☆小手島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
丸亀市では毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、旅客運賃が無料となっています。
広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。
小手島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。