JFN Pods

番組一覧 > 香川しまびより > ポッドキャスト > Vol.171 丸亀市・広島 平日は会社員、週末は島の人 古民家ゲストハウス「竹亭」

Vol.171 丸亀市・広島 平日は会社員、週末は島の人 古民家ゲストハウス「竹亭」

香川しまびより

丸亀市出身の香川義英さん。

中学生の頃、広島出身の同級生がいて何度か遊びに来たことはあったものの、それ以降は疎遠になっていたそう。

そんな香川さんと広島を再び繋いでくれたのは、知人であった丸亀市の工務店「山倉建設」の山倉会長でした。

島の古民家再生に取り組んできた山倉会長を通じて、島の方々とも顔見知りに。

「よそ者だからと言って跳ね除けるのではなく、すごく温かく迎えいれてくれる」

そんな島の人々の人柄に触れ、気付けば毎週のように島へ通うようになったそうです。

5年ほど前の広島は飲食店もなく、トイレも港の待合所にあるくらいで、島を訪れるには大量の荷物を持ってこなければいけない状況でしたが、現在はカフェやピザ屋さんができ、トイレも複数新設されるなど、香川さんが通い始めた頃と同時期からどんどん島が活性化されています。

 

島通いを続けるうち、ある日、山倉会長と島の構想について話す中「一緒にやらないか」と一軒の古民家を紹介されました。それが後にゲストハウス竹亭となる天保5年(1834年)に建てられた古民家でした。

「幼い頃、旅行好きな両親といろんなところへ旅行したこともあり旅好きではありますが、今度は旅行者を受け入れる側になってみたいなと思って、流れに乗りました(笑)」と香川さん。

 

築およそ190年、江戸時代、天保の改革があった時代に建てられた立派な平屋の古民家。

30年間空き家だったこの建物は、当初「天井から青空が見えるようなひどい状態」

さらに、島では気軽に買い物に行けないためまとめ買いをする習慣があり、大量の食器などの残置物で道が塞がるほどの状態からのスタートだったそうです。

多くの人の力を借りて、片付け、リノベーションを施し、2023年7月に一棟貸し古民家ゲストハウス「竹亭」としてオープンしました。

 

島には猪がいるのですが、竹亭は土壁で囲まれているため中までは入ってこない。

そこで宿泊者に収穫体験をしてもらおうとスイカを育てています。

香川さんのスイカは、夏休みに東京・大阪など都会からやってくるファミリーに大人気です!

 

納屋の周りには、足で踏んで回す脱穀機、お米ともみ殻を分離する機械などたくさんの農作業に使われていた道具などが当時のまま残されています。

 

最近になって、上がり口の土間の天井の上に「隠し部屋」を発見!

そこには江戸時代の糸巻き機など古い民具がたくさん眠っていました。

「古民家というタイムカプセルを開けたような感じ」

建物だけでなく、その当時に使われていた道具も含めた古民家ゲストハウスです。

 

一方で、キッチン周りは「できるだけ不便のないように」とリノベーションされています。

冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、食洗機まで家電が勢揃い。

香川さん「生活して不便がないくらいのものは揃えています。調味料も少し置いていますよ。」

天井を見上げると、黒く煤けた立派な梁が。

古いものと新しいものが心地よく同居するキッチンで、何を作って食べようかワクワクします。

 

香川さん「自分で釣ってきた魚を囲炉裏で焼くのもいいですね。」

島に来るようになって釣りにどハマりしている香川さん。

「やっぱり自分が楽しめないと」

島時間を全力で楽しみ、感じた魅力をSNSで発信しています。

 

ガチャガチャとチャンネルを回す昭和のブラウン管テレビや箱型のラジオも。

まるで民具や古道具の博物館!

 

家を片付けしている時に出てきたギター。

香川さんは弾けないけれど、「お客さんが焚き火しながらギター弾けらら面白いかなと思って」と、弦を張り替えたそう。

さらに、島の楽器といえば。。。「三線」を近日、購入予定(笑)

 

Wi-Fiなどのネット環境も完備。
 
窓に向かって設置された机と椅子で集中して仕事をするワーケーションのような使い方も可能です。
 
 
 
名前の通り、竹林に囲まれている「竹亭」。
 
竹にレーザー彫刻機で焼き付けをした「メッセージバンブー」でお客様をお迎えするなど細やかなおもてなしも光ます。
 
 
 
香川さん「今後は周りに竹がたくさんある環境を活かし、竹を使ってご飯を炊いたり、夏には流しそうめん台を作ったり、様々な竹にまつわる体験ができるようにしたいですね。また、島には竹細工が得意な方や島の特産品である「青木石」の採石場の見学ツアーをされている方がいるので、ゲストを紹介したり。広島の魅力を知っていただけるよう、訪れる人と島を繋ぐ架け橋のような存在にこの宿がなれればいいなと思っています。
 
 

香川さんが最も楽しみにしているのは、宿泊者が思い思いに感想を綴る「竹亭ノート」。

英語で綴られた感想や子どもが描いたカニのイラスト。

「歴史を感じた」「心地よい空間」「本来の自分を見つめ直す空間ですごく好きです」

また、丸亀藩・京極家に代々受け継がれた名刀「にっかり青江」がモデルになったアニメシリーズのファンで、丸亀市を訪れ、その流れで竹亭に泊まったというゲストも。

「好きなアニメの時代を感じられる江戸時代の建物に泊まれるのが嬉しかったって書いてくれている。すごく素敵な旅行ですよね。」と笑顔で語る香川さん。

昨年、開催された瀬戸内国際芸術祭2025 秋会期期間中、広島は開催地ではありませんでしたが(隣の本島は会場)、広島に泊まって開催地の島へ足を運ぶという、塩飽諸島を満喫するゲストもいたそう。
 
 

香川さんのオススメの時期は?「11月ですかね。まず虫がいないし、暑くも寒くもないから過ごしやすいです。」

門の外には香川さんが植えたレモンの木や元々植っていた柿の木などの果樹が。

「秋になったら美味しい柿が食べられます。宿泊者は食べ放題ですよ(笑)」

 

江の浦港から立石地区の竹亭までは徒歩30分。

港でレンタサイクルもできますが、送迎も行われています。

 

平日は会社員として働き、週末は島のゲストハウスのオーナーに。

「この島で過ごす時間が、社会で頑張るためのエネルギーの補給源になっています。」

これからの時代、離島と関わる一つのモデルになるのではないでしょうか。

 

「島には何にもないって言いますけど、ちょっと視点を変えれば楽しむこといっぱいあるんで。退屈することはないと思います。一泊だけではもったいない。二泊三泊とゆっくり過ごして、広島を満喫してほしいです。」

 

ゲストハウス竹亭の詳細、ご予約は 竹亭ホームページ をご覧ください

 

☆広島へのアクセス情報☆

丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。

時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。

 

現在、「本島・広島に泊まって日本遺産をめぐろう!キャンペーン」実施中。

島にお得に泊まれるチャンス!予算に達し次第受付終了となりますので気になる方は、お早めに。

詳しくは 丸亀市観光協会のホームページ をご覧ください。

 

丸亀市では毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、旅客運賃が無料となっています。

広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。

島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。

 

この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。

また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。

あなたの島旅のお供に。。。

ポッドキャスト配信中