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株式会社フジワラテクノアート

ハレまる。みっけ!

株式会社フジワラテクノアートに学ぶ、これからの「働きがい」と「技術革新」

地方の製造業=人手不足というイメージを覆し、キャリア採用枠5名に対し800名(倍率160倍)の応募を集めた岡山県の醸造機械・バイオ関連機器メーカー「株式会社フジワラテクノアート」。創業93年を迎える同社に全国の優秀な人材が惹きつけられる理由を解明します。

 

圧倒的な技術力を背景とした「価値共創型ビジネス」

単に既製品を売る機械メーカーに留まらず、顧客の課題や潜在的な思いまで汲み取り、研究開発から設備化、プラント建設、導入後の安定稼働まで伴走する「価値共創型」のビジネスモデルを確立しています。案件ごとに異なる要件に応じ、フルオーダーメイドの設備を提供しています。

 ・高い市場支配力:醤油、味噌、日本酒、焼酎などの醸造生産設備において国内トップクラスのシェア(80%以上)を誇り、世界27カ国へプラントを輸出。

 

日本サービス大賞「優秀賞」の評価ポイント

 ・確信を生むフルオーダーメイド:顧客とのチャレンジングな価値共創によって次なる技術革新を起こし、日本の食文化や技術のグローバル化に貢献。

 ・強固な信頼関係:真摯に向き合い、期待以上の提案と生産現場の構築を行うことで満足感を高め、次の期待形成へとつなげている。

 ・高い競争力の持続:製麹(せいぎく)能力において80%という高い競争力を維持。DXや充実した福利厚生も好評で、採用倍率160倍(5名枠に800名応募)など地域活性化にも貢献。

 

社員の「心のゆとり」を生み出す環境作りと手厚い支援

令和6年度「おかやま子育てしやすい職場アワード」を受賞。約60個の福利厚生制度をはじめ、多様な施策を展開しています。

 

1. 岡山県助成金を活用した「家事支援サービス」の導入

 

項目

内容・工夫 

利用ルール

利用時間は1人あたり「12時間」。利用者が用意した食材で「多種類の料理の作り置き」を行うスタイルなどを確立。掃除の選択も可能。

安心感の確保

「見知らぬ人が自宅に入る」抵抗感を減らすため、提供業者は自社とお取引のある業者に限定。

事務負担の軽減

利用時の時間交渉や価格調整などのやり取りは、すべてコーポレートコミュニケーション部(土井氏)が窓口として一括対応。

施策の真意

単なる空き時間の創出ではなく、子どもとゆっくり向き合う時間や自身の「心のゆとり」を生み出し、仕事への前向きなエネルギーを引き出す。

現場の反響

「妻が喜んで家庭内の雰囲気が良くなった」「平日の夕食準備が楽になり、子どもと学校の話をする時間が増えた」といった声や、清掃利用で生活のゆとりに気づく声が寄せられた。

 

2. 多様な福利厚生と寛容な風土づくり

 ・柔軟な働き方:1時間単位の有給休暇、小学校卒業までの時短勤務、看護休暇、在宅勤務、毎週木曜日のノー残業デー。

 ・プロの力を借りる支援:ベビーシッター利用割引券、企業主導型保育園との提携。

 ・特別休暇:独自の「パパ休暇(5日間の有休・子どもが12か月になるまで取得可能)」、障がいを持つ家族をサポートする「特定支援休暇(有休)」。

 ・「お互いさま」で助け合う風土:社員と家族が会社の広場に集まる交流イベント「わくわく祭り、わくわくフェス」の開催。

 ・安心のサポート体制:新入社員に先輩が寄り添う「メンター制度」や、時代の流れに合わせた管理職・ベテラン層向け研修の実施。

 

伝統を守りつつ突き進む「DX」と「微生物インダストリー」

2050年の未来を見据えた長期ビジョン「開発ビジョン2050 微生物インダストリーの共創」(2018年策定)を掲げ、数々の賞を獲得しています。

・日本DX大賞「大賞」を受賞:3年間という短期間で業務改革やお取引先を巻き込んだ受発注システムなど21ものシステムやITツールを導入。情報セキュリティ強化体制を構築し、フルオーダーメイドものづくりの高度化と新製品開発を実現。

 ・FOOMAアワード2026」最優秀賞(経済産業省製造産業局長賞)を受賞:研究開発用の「小型通気式固体培養装置」が受賞。発酵工程において小規模で実環境に近い高い再現性を実現し、微生物による未利用資源の高付加価値化・有効活用に貢献。

 ・微生物インダストリープラットフォーム:醸造で培った固体培養技術を核に、素材・微生物の探索から培養条件最適化、スケールアップ、プラント建設、商品化支援までを産学官や専門企業と一貫して共創。

 

「働きやすさ」と「働きがい」が呼応し合う組織文化

相互に高め合うエコシステム:子育て支援などの「働きやすさ」だけでなく、キャリア形成支援などの「働きがい向上」にも注力。高いモチベーションと安心感が共存する持続可能な雇用環境を実現。

 ・個の能力を引き出す哲学:2001年の現社長就任以来、専業主婦の経験を活かした視点を取り入れ、「活躍の場があればそれぞれが能力を発揮できる」という考え方のもと、属性を問わず社員が自律的に可能性を広げ、互いに高め合う文化を醸成。

 効率化やDXによって手に入れた時間の先に、どのような「心のゆとり」や「前向きなエネルギー」を描くべきか。

フジワラテクノアートの挑戦は、地域から日本全体の働き方を変えていく力強さに満ちています。

 あなたの組織では、効率化の先にどんな「心のゆとり」を見据えていますか?

 

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