インターシップ&企業体験説明会 in ノートルダム清心女子大学 パート①
岡山県認定の従業員の仕事と家庭の両立支援に積極的な企業
アドバンス企業 8社による「インターシップ&仕事体験説明会」in ノートルダム清心女子大学
現地取材にて参加した企業の取組紹介と学生のインタビューを2回に渡ってお届けします。
孫休暇からソフトクリーム、心理的安全性の追求まで。
岡山「アドバンス企業」に学ぶ、心の豊かさを手放さない働き方
就職や転職を考える際、多くの人が「福利厚生」の項目に目を通します。
しかし、求人票に並ぶ制度名だけで、実際の職場環境を見抜くことは非常に難しいところ。
「育休あり」という文字の裏側に、実際に休みを取れる空気感はあるのか。
制度は単なる「飾り」ではなく、個人のライフスタイルに寄り添う「環境」を持っているのか。
制度の「中身」、現代の働く人々には求められています。
ノートルダム清心女子大学で開催された「インターンシップ&仕事体験説明会」のイベントを取材しました。
会場に集まったのは、岡山県が認定する「アドバンス企業」。
従業員の仕事と家庭の両立支援に取り組む企業では、単なる「休みやすさ」の先にある
先進的な「ワークライフ・インテグレーション(仕事と生活の統合)「相乗効果」」の実態が見えてきました。
時間的な柔軟性と肉体的なウェルビーイング。
それらを土台に、より長期的な視点で社員を支えているのが、ブルーシートや産業機械のメーカーとして世界に挑む
萩原工業株式会社です。
多くの企業が育児短時間勤務を「小学校入学前まで」と区切る中、
同社は「子育て世代意見交換会」で出た社員の声をもとに「小学校卒業まで」と大幅に延長しました。
家庭の事情でキャリアを断念せざるを得ない人材を、長期にわたる支援で守り抜く。
この姿勢は数字にも表れており、女性の入社比率30%以上を目指す採用戦略とともに、係長や課長といった役職に就く女性が着実に増加しています。
また、企業主導型保育施設の運営や延長保育料の無料化、職場復帰しやすい環境を整えています。
時間単位有休や時差出勤制度といったハード面の支援に加え、子の看護等休暇の有給化など、子どもの送迎や急な予定にも対応しやすい。
社内報で男性の育児休業取得者を特集するなど、心理的な壁を取り払う地道な努力も続いています。
ライフステージの「一瞬」を切り取るのではなく、「継続」を前提としたサポートこそが、働く方たちのキャリアを管理職という高みへと繋げているのです。
五感を満たすリフレッシュ:工場から生まれる「質の高いリフレッシュ」
勤務時間中の「質の高いリフレッシュ」に注力しているのが、学校制服や介護服などを手がける
株式会社明石スクールユニフォームカンパニーです。
同社の本社敷地内には、トレーニングマシンや卓球台、さらにはマッサージチェアやシャワー室まで完備されたスポーツジムがあり、
ヨガ教室なども定期開催されています。
広く明るく開放的な社員食堂には、地元洋食店が提供する本格的なコーヒーの香りと、北海道の有名店から取り寄せた濃厚なソフトクリーム。
工場の無機質なイメージを鮮やかに塗り替える、五感を満たす提供。集中力を維持するためのウェルビーイング投資です。
また、「TES(繊維製品品質管理士)」や「ジーンズソムリエ」、「衛生管理者」といった資格取得の受験費用を会社が負担し、合格時には祝金を支給しています。
会社が個人の学びを後押しする姿勢は、単なるスキルアップを超え、社員一人ひとりの「人生の彩り」を尊重する文化の表れです。
子育てしやすい職場環境づくりでは、育児短時間勤務制度、産前・産後休業、育児休業、子の看護等休暇活用の推奨を行っています。
育児短時間勤務制度は、原則として小学校就学まで、勤務時間を1日6時間に短縮できる制度を導入しています。
家族の形をアップデートする:IT企業が仕掛ける「孫育て」と「脱・属人化」
ITソリューションの最前線を走る 株式会社システムズナカシマ
「パパ育休・孫育て休暇」。
これは子どもが1歳になるまでの間に2日間の「パパ育休」に加え、孫が1歳になるまでの間に1日間の「孫育て休暇」を取得できるというものです。
これは単なるユニークな試みではありません。
「子育てはママだけの問題ではなく、家族みんなで育てる」という企業理念に基づく戦略的なメッセージです。
さらに、15分単位の有休取得や8つの時間帯から選べるシフト制といった柔軟な時間管理を導入していますが、
それを可能にしているのは「業務が属人化しない体制作り」への注力です。
不測の事態が起きてもチームでカバーできる仕組みを全社的に構築することで、制度の形骸化を防いでいます。
また、永年勤続表彰では旅行カードや特別有給休暇(リフレッシュ休暇)、自己啓発支援金が贈られるなど、長期的なキャリア形成への敬意も忘れていません。
「いくら良い制度や仕組みが整っていても、実際に活用されていなければ本当の価値は見えません。調べるだけでは現場の実態までは分からないことも多いで
す。だからこそ、実際に働く人の声を聞くことが大切です」(システムズナカシマ・德田氏)
同社の育休取得率と復職率がともに100%であり、復職後も元の部署や役職に戻れるという実績は、この「活用されてこそ制度」という結果につながっています。
数字の向こう側にある「空気感」:学生が見抜いた本質
イベントで学生たちの素直な反応に触れ、私は「働きやすさ」の正体を改めて考えたところ。
育児休業後に職場復帰した社員へのサポートが手厚い おかやま信用金庫
同社では、女性だけでなく、男性の育児休業取得を推奨。
育児短時間勤務制度、子の看護等休暇については法令を上回る手厚いサポート制度を導入しています。
制度を受けた、あるいは取得している方からは、上司や先輩、同僚から支えられることは多いので、その分 、限られた時間で精一杯仕事に励もうと意識されている
そうです。
また、月末などの繁忙日は残業することもありますが、「時間過ぎてるよ。大丈夫?」と周囲が声掛けをしてくれます。
女性は ライフステージによって働き方が変化していきますが、支店全体で一体感があり 、長く働きやすい職場環境だと思います。
学生から意見として今回の説明会に限らず!
「座談会などで、自分が喋る前に上司の顔色を伺っているような会社は働きにくいと感じる。」
学生が語ったこの言葉は、非常に参考になる内容だと思います。
顔色を伺わずに自分の意見を言える環境や温かいコミュニケーションこそが、どんな制度よりも求められている。ともいえるかもしれません。
また、「岡山でずっと働き続けたい」この思いは
就職した企業で、ライフステージが変わっていく中でも、復帰できる環境が整っているというのは、
採用面からしても、長く勤めてほしい企業からも、考えていく必要がある内容です。
「心強い」職場の条件とは
今回紹介した岡山のアドバンス企業の取り組みに共通しているのは、
制度を完成形と見なさず、社員との絶え間ない「対話」によってアップデートし続けている点です。
「パパ育休・孫育て休暇」も、時短勤務の期間延長も、社内ジムやリフレッシュ環境も。
それらはすべて、働く現場の切実な声や欲求に耳を傾け、試行錯誤した結果として生まれたこと。
アドバンス企業という認定の価値は、人を大切にすること企業。その「姿勢」にあります。
あなたにとって、本当に「心強い」と思える職場の条件は何ですか?
共に形を変えていける「対話の余地」がある場所。そんな職場の空気感の中にこそ、あなたらしい豊かな人生のヒントが隠されているはずです。
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あきた労務管理事務所
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