Vol.574樋屋製薬株式会社 坂上聡太さん・第1週目
今週は、樋屋製薬株式会社 代表取締役社長 兼 COOの坂上聡太(さかのうえ・そうた)さんをお迎えしています。

今回は、樋屋製薬の成り立ちについてうかがいました。
大阪の地で400年以上にわたり、子供たちの健やかな成長を支え続けてきた老舗、樋屋製薬株式会社。その創業は1622年。徳川幕府の時代から続くその歩みは、日本の企業史においても極めて稀有な「生存の記録」です。番組ではまず、意外な屋号の由来から紐解きます。当時、商店には珍しかった銅製の「雨樋」を備えていたことから、地域の人々に親しみを持って「樋屋さん」と呼ばれたことが始まりでした。特徴を尖らせ、人々の記憶に残る。これこそが、数百年続くブランドの原点だったのです。
物語の核心は、看板製品「樋屋奇応丸」の驚くべきルーツへと移ります。その処方はなんと奈良時代、鑑真和上が日本にもたらした秘伝のもの。長らく東大寺の「太鼓」の中に隠され、1500年頃の修理の際に発見されたという、歴史のミステリーのようなエピソードは必聴です。
しかし、この秘伝の薬は当初、上流階級しか手にできない高価なものでした。それを変えたのが、初代・坂上忠兵衛による「極小粒」のイノベーションです。当時大きな丸剤だったものを、わずか1ミリ強の粒にまで凝縮し、品質を維持したまま庶民にも買える価格へと開放したのです。「いいものを、困っているすべての人へ共有したい」という大阪の商人精神、そして「世のため人のため」という利他の決断。そのDNAは、400年経った今も坂上社長の中に脈々と流れています。
さらに後半では、現代の子育てに寄り添う「未病」という考え方についても深く議論します。病気になってから抑えるのではなく、子供が本来持っている免疫力を手助けする。江戸時代の母親も、現代の母親も、子供を想う心は同じです。400年前の「極小の粒」に込められた慈愛が、いかにして現代の家族の絆を紡いでいるのか。
「伝統とは、ただ守るものではなく、革新を積み重ねることで繋がるもの」。激動の時代を生き抜くすべての人々に贈る、希望と覚悟の物語。ぜひ、お聴き逃しなく!
今週のゲスト
坂上聡太(さかのうえ・そうた)
1987年6月2日生
2010年3月:大阪経済大学経済学部卒業
4月:大幸薬品株式会社 入社
2019年7月:樋屋製薬株式会社 入社
2020年9月:樋屋製薬株式会社 取締役営業企画部長 就任
2021年6月:樋屋奇応丸株式会社 取締役営業部長 兼任
2024年9月:樋屋製薬株式会社 代表取締役社長兼COO 就任
■A Gene of Music
このコーナーでは、音楽に精通した方にゲストのお話からイメージする4つの楽曲をセレクトしていただき、4週にわたって番組内で放送しています。
今週の選曲者
由井りくや さん
放送作家プロダクション株式会社スクワイアの若き放送作家。
代表作家の”ねだediしんじ” の元、テレビの音楽番組、ラジオのJAZZ番組、アーティストの舞台制作、ドキュメンタリーの密着取材など
多様な現場で活躍中。現在、アーティストのツアーに帯同して日本全国を回りながら、アイデアを作品にする日々!
今回のゲスト企業から連想するテーマ
大阪・天満の地で、夜泣き・かんむしに効くお薬「樋屋奇応丸」を製造販売し、今年で創業 404 年。江戸時代から現代まで、生後間もない赤ちゃんから子ども、そして大人まで、世代を超えて人々の健康に寄り添い続けてきた樋屋製薬株式会社。創業者・坂上忠兵衛氏から、現在の代表取締役社長兼 COO・坂上聡太氏へ、400 年以上にわたって受け継がれてきた「人々の暮らしを支えたい」という思いに重ね、各週の楽曲をセレクトしました。
由井りくやさんが選ぶ今週の1曲
Three Little Birds/Journey Bob Marley & The Wailers (1977)
1622 年、大阪城と大阪天満宮を結ぶ裏参道で創業したと伝わる樋屋製薬。当時、生薬は非常に高価で、庶民には手が届かないものでした。しかし創業者・坂上忠兵衛氏は、「優れた効き目の薬を一般の人にも届けたい」と考え、薬の粒を小さくし価格を抑え、多くの人が手に取れる形で販売を始めました。そんな人々の暮らしに寄り添う思いと重ね合わせたのが、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの名曲「Three Little Birds」。ジャマイカのスラム街トレンチタウン出身のボブ・マーリーは、レゲエという音楽を通して、庶民の声や希望を世界に届け続けたアーティストです。「Don’t worry about a thing(心配しなくていい) 」というやさしいメッセージが繰り返されるこの曲は、人々の不安に寄り添ってきた樋屋製薬とも重なり、この一曲をセレクトしました。
■放送局、放送時間情報
ショートver.(5分番組)
FM秋田 毎週土曜 19:55 / エフエム岐阜 毎週土曜 19:55 / e-radio(FM滋賀) 毎週土曜19:55 / FM岡山 毎週土曜 19:55 / FM山口 毎週土曜 19:55 / FM香川 毎週日曜 26:55 / FM徳島 毎週土曜 19:55 / FM高知 毎週金曜 7:54 / FM長崎 毎週金曜 13:50 /FM宮崎 毎週日曜 15:55 / FM Okinawa 毎週土曜 19:55
ロングver.(15分番組)
FMとやま 毎週土曜 5:30 / エフエム山陰 毎週日曜 9:45 / InterFM 毎週火曜 18:40 / FM岡山 毎週土曜日 8:15 / FM香川 毎週土曜 9:30 / FM大分 毎週日曜 9:00
*1 放送局及び放送日時が変更となる場合があります。特別番組、天災などの臨時対応により、予告なく放送休止となる場合がありますのでご了承下さい。詳しくはお聴きいただいているFM放送局のタイムテーブルにてご確認ください。
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*3 放送エリア以外の方はスマートフォンアプリの有料サービス「radiko(プレミアム会員)」を使ってネット局で聴取可能です。